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入れ歯が痛い原因と対策|痛みなく快適に噛めるようになるための完全ガイド

入れ歯を使っていて、「噛むとズキッと痛む」「外したくなるほど違和感がある」と感じたことはありませんか。
実は、入れ歯の痛みは珍しいものではなく、多くの方が一度は経験しています。ただし、その痛みを「年齢のせい」「仕方ないもの」と我慢してしまうと、食事が楽しめなくなるだけでなく、口腔内のトラブルや顎への負担につながることもあります。
入れ歯が痛くなる原因は一つではありません。入れ歯自体のフィットや咬み合わせの問題、歯ぐきや顎の骨の変化、さらには日常の使い方やケア習慣など、複数の要因が重なって起こるケースがほとんどです。原因を正しく理解せずに使い続けると、痛みが悪化してしまうこともあります。
この記事では、「入れ歯が痛い」と感じる主な原因をわかりやすく整理し、痛みが出るシーン別の特徴や具体的な対処法、さらに痛みを予防して快適に使い続けるためのポイントまで詳しく解説します。
今の痛みを改善したい方はもちろん、これから入れ歯を使う予定の方にも役立つ内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
入れ歯が痛いと感じる主な原因
入れ歯の痛みは、単純に「合っていないから」という一言では片づけられません。多くの場合、いくつかの要因が重なり合い、歯ぐきや顎に負担がかかることで痛みとして現れます。そのため、原因を大まかに整理して考えることが、改善への第一歩になります。
入れ歯が痛くなる原因は、大きく分けると三つの方向性があります。一つ目は入れ歯そのものに関する問題で、フィットのズレや素材の変形などが代表的です。
二つ目は、歯ぐきや顎の骨、咬み合わせといった口腔内・顎の状態による影響です。加齢や歯の欠損後の変化によって、以前は問題なかった入れ歯が合わなくなることもあります。
そして三つ目が、入れ歯の使い方や日常習慣です。噛み方の癖やケア不足が、痛みを引き起こす引き金になることも少なくありません。
これらの原因を正しく理解することで、「なぜ痛いのか」「どこを調整すべきなのか」が見えやすくなります。次からは、入れ歯の痛みにつながりやすい代表的な原因について、具体的に掘り下げていきます。
入れ歯のフィット不良

入れ歯が痛いと感じる原因として、最も多いのがフィット不良です。
入れ歯は歯ぐきや顎の形に合わせて作られていますが、時間の経過とともに口腔内の状態は少しずつ変化していきます。
その結果、作製当初は問題がなかった入れ歯でも、歯ぐきとの間にわずかな隙間が生じたり、特定の部位だけに強い圧力がかかるようになってしまいます。フィットが悪くなると、噛んだときの力が均等に分散されず、粘膜の一部に集中します。
これが繰り返されることで、歯ぐきが赤くなったり、ヒリヒリとした痛みを感じるようになります。特に長年同じ入れ歯を使い続けている場合や、落とした衝撃などで入れ歯がわずかに変形している場合には、こうしたトラブルが起こりやすくなります。
また、体重の変化や加齢による顎の骨の吸収も、フィット不良の一因です。見た目には入れ歯が問題なさそうでも、内側ではズレが生じているケースも少なくありません。
咬み合わせのズレ
入れ歯の痛みは、歯ぐきだけでなく咬み合わせのズレが原因になっていることも多くあります。咬み合わせとは、上下の歯や入れ歯が噛み合ったときのバランスのことで、わずかなズレでも噛む力のかかり方に大きな差が生じます。特定の部分だけが強く当たる状態が続くと、その部分の歯ぐきや粘膜に負担が集中し、痛みとして現れます。
例えば、入れ歯の高さがわずかに高い場合、噛むたびに入れ歯が動いたり、押し付けられるような感覚が出やすくなります。その結果、食事中にズキッとした痛みを感じたり、噛むこと自体が怖くなってしまう方も少なくありません。また、左右どちらか一方にだけ力がかかっていると、痛みだけでなく顎のだるさや違和感につながることもあります。
咬み合わせのズレは、入れ歯を作った直後だけでなく、使用を続ける中でも起こります。歯ぐきや顎の骨が変化することで、少しずつ噛み合わせが合わなくなっていくためです。
金具やバネによる刺激
部分入れ歯を使用している場合、金具やバネによる刺激が痛みの原因になることがあります。金属のバネは入れ歯を安定させる役割を担っていますが、位置や形状によっては歯ぐきや粘膜に直接触れ、違和感や痛みを引き起こすことがあります。特に会話や食事で口が大きく動くときに、同じ場所が繰り返し刺激されることで炎症が起こりやすくなります。
また、装着当初は気にならなかった金具でも、歯ぐきが痩せてくることで当たり方が変わり、急に痛みを感じるようになるケースもあります。金属が擦れることで小さな傷ができ、そこから口内炎のような症状に発展することも少なくありません。こうした状態を放置すると、入れ歯を装着すること自体が苦痛になってしまいます。
最近では、金属のバネが目立ちにくく、粘膜への負担が比較的少ない入れ歯の選択肢も増えています。例えば、金具を使用しない、または最小限に抑えたデザインの入れ歯を選ぶことで、刺激や痛みが軽減される場合があります。
痛みが出るシーン別の原因と症状

入れ歯の痛みは、常に同じ強さで続くとは限りません。「食事のときだけ痛い」「装着した直後に違和感がある」「何もしていなくてもヒリヒリする」など、痛みが出るシーンによって考えられる原因は異なります。
どのタイミングで痛みが出るのかを整理することで、原因の特定がしやすくなり、適切な対処につながります。
例えば、噛んだ瞬間に強い痛みが出る場合は、咬み合わせや入れ歯の安定性に問題がある可能性が高いです。一方で、装着したばかりのタイミングで痛みを感じる場合は、入れ歯にまだ口が慣れていないことや、部分的な圧迫が関係していることもあります。また、慢性的な痛みや傷が繰り返しできる場合は、粘膜への継続的な刺激や衛生状態の影響も考えられます。
このように、痛みの出方にはそれぞれ特徴があります。次からは、よくあるシーン別に、入れ歯が痛くなる原因と症状について詳しく見ていきましょう。
食事中に痛い
食事中にだけ入れ歯が痛む場合、多くは噛んだときの力のかかり方に原因があります。食べ物を噛む動作では、入れ歯に強い力が加わるため、フィットがわずかにズレているだけでも歯ぐきへの負担が大きくなります。その結果、噛むたびに一点に圧力が集中し、ズキッとした痛みを感じることがあります。
特に、硬いものや繊維質の食べ物を噛んだときに痛みが出やすい場合は、咬み合わせが均等でない可能性が考えられます。左右どちらか一方ばかりで噛んでいたり、入れ歯が浮き上がるような感覚がある場合も注意が必要です。こうした状態が続くと、痛みを避けるために噛みやすい側だけを使う癖がつき、さらにバランスが崩れてしまうこともあります。
食事中の痛みは、「食べ方を工夫すれば何とかなる」と我慢されがちですが、根本的な原因は入れ歯の調整で改善できるケースが多くあります。
装着直後に痛い
新しい入れ歯を装着した直後に痛みを感じるのは、決して珍しいことではありません。口の中は非常に敏感なため、これまでなかった異物が入ることで、違和感や軽い痛みを覚えることがあります。特に、歯ぐきに触れる面が広い入れ歯ほど、最初は圧迫感を強く感じやすい傾向があります。
装着直後の痛みの多くは、入れ歯にまだ口腔内が慣れていないことや、特定の部分にわずかな当たりがあることが原因です。この段階では、入れ歯そのものに大きな問題がない場合でも、歯ぐきが刺激を受けて痛みとして感じてしまうことがあります。ただし、強い痛みが続いたり、装着するたびに同じ場所が痛む場合は、調整が必要なサインと考えられます。
慢性的に痛む・傷ができる
入れ歯の痛みが一時的なものではなく、長期間続いたり、同じ場所に繰り返し傷ができる場合は注意が必要です。このようなケースでは、入れ歯による刺激が慢性的に粘膜へ加わっている可能性があります。わずかなズレや当たりでも、毎日繰り返されることで歯ぐきに負担が蓄積し、炎症や痛みとして現れます。
慢性的な痛みがあると、入れ歯を装着すること自体がストレスになり、食事や会話を避けるようになる方も少なくありません。また、傷ができた状態で入れ歯を使い続けると、治りにくくなり、口内炎のような症状が長引くこともあります。入れ歯の清掃が十分でない場合は、細菌が繁殖しやすくなり、症状が悪化する原因にもなります。
入れ歯が痛い時の対処法

入れ歯に痛みを感じたとき、「少し我慢すれば慣れるかもしれない」と考えて使い続けてしまう方は少なくありません。
しかし、痛みは口腔内からの重要なサインであり、放置することで症状が悪化する可能性があります。適切な対処を行うことで、多くの場合、痛みは軽減または解消できます。
入れ歯の痛みへの対処は、原因に合わせて考えることが大切です。入れ歯の当たりや咬み合わせが原因であれば調整が必要ですし、歯ぐきや粘膜の炎症が関係している場合は、口腔内のケアや治療が欠かせません。自己判断で入れ歯を削ったり、市販の調整剤に頼りすぎると、かえって状態を悪化させることもあります。
痛みを感じたときこそ、専門家によるチェックと適切な対応が重要です。次からは、歯科医院で行われる主な対処法と、日常生活で気をつけたいポイントについて詳しく解説します。
歯科医院での調整・再作製
入れ歯の痛みを改善するうえで、最も基本となるのが歯科医院での調整です。入れ歯が当たっている部分や、噛んだときに力が集中している箇所を細かく確認し、適切に調整することで、多くの場合痛みは和らぎます。見た目ではわからないわずかなズレでも、専門的なチェックによって原因が明確になります。
調整では、入れ歯の内面を部分的に削ったり、咬み合わせの高さを微調整するなど、痛みの原因に応じた対応が行われます。また、歯ぐきの痩せが進んでいる場合には、入れ歯の裏側に材料を足してフィット感を高める処置が選択されることもあります。こうした対応によって、入れ歯と歯ぐきの密着性が改善され、噛んだときの負担が軽減されます。
一方で、調整を繰り返しても痛みが改善しない場合や、入れ歯自体が大きく合わなくなっている場合には、再作製を検討することもあります。新しい入れ歯は、現在の口腔内の状態に合わせて設計されるため、痛みの出にくい快適な使用感が期待できます。
日常のケアと注意点
入れ歯を快適に使い続けるためには、日常のケアと注意が欠かせません。まず大切なのは、入れ歯を清潔に保つことです。食後は必ず流水で汚れを落とし、専用のブラシや洗浄剤を使って丁寧に磨くようにしましょう。
これにより、歯垢や食べかすの蓄積を防ぎ、口内の炎症や口臭の原因を減らすことができます。また、入れ歯を長時間装着したままにすると歯ぐきが弱り、痛みや腫れが生じやすくなるため、就寝時は外して保管することをおすすめします。保管の際は水や洗浄液に浸して乾燥を防ぎ、形状の変形を防ぐことも重要です。
初期の慣れ期間の過ごし方
新しい入れ歯を使い始めたばかりの時期は、どうしても違和感や軽い痛みを感じることがあります。この慣れの期間は、焦らず少しずつ口の中を新しい入れ歯に慣れさせることが大切です。
まずは、硬い食べ物を避け、柔らかいおかゆやスープ、煮た野菜などの食事から始めることで、痛みや歯ぐきへの負担を軽減できます。また、食事中はゆっくりと噛むことを意識し、片側だけで噛むのではなく、左右のバランスをとりながら少しずつ噛む力を入れる練習をすると良いでしょう。
さらに、入れ歯を装着して話す練習や、軽く舌や唇で押して入れ歯の位置を確認することで、ずれや違和感を早く感じ取り、調整の目安にすることもできます。痛みが強く続く場合や入れ歯の当たりが気になる場合は、無理をせず歯科医師に相談し、調整をしてもらうことが快適に使い続けるための近道です。
痛みを予防し快適に使い続けるコツ

入れ歯は使い続けるうちに摩耗したり、歯ぐきや顎の形が変化したりするため、放置すると痛みや違和感の原因になります。
快適に使い続けるためには、定期的なチェックや調整を欠かさず行うことが重要です。
加えて、入れ歯の素材やデザイン選びも快適さに大きく影響します。自分の口腔内の状態や生活習慣に合った素材を選ぶことで、摩擦や圧迫による痛みを抑えられ、毎日の食事や会話も安心して楽しむことができます。
定期検診でのチェック項目
定期検診では、入れ歯の適合状態や咬み合わせのバランスを丁寧に確認するだけでなく、歯ぐきや骨、口腔粘膜の健康状態も総合的にチェックされます。
わずかな赤みや腫れ、入れ歯の当たりによる炎症の兆候も見逃さず早期に発見できるため、痛みが本格化する前に対処することが可能です。定期的な診察は、入れ歯の寿命を延ばすだけでなく、口腔内の健康を保つうえでも欠かせない習慣です。
入れ歯素材とデザインの選択
入れ歯の素材やデザインは、痛みの出やすさに大きく関わります。特に歯ぐきが敏感な方や以前に痛みを感じた経験がある方は、柔らかい素材の入れ歯や、金具の少ないデザインのものを検討すると負担が軽減されることもあります。
こうした素材や構造の工夫によって、入れ歯が口内にしっかりフィットしやすくなり、食事中の圧迫感や擦れによる痛みを抑えられるのです。自分に合った入れ歯を選ぶことは、快適な使用感を得るための重要なポイントとなります。
まとめ:入れ歯で痛みを感じたら早めの受診が必須
新しい入れ歯の慣れ方や日常のケア、定期的な調整の重要性、そして素材やデザインの選び方まで理解することで、痛みを予防しながら快適に入れ歯を使用することが可能になります。
入れ歯による違和感や痛みは、放置すると日常生活に影響を与えることもありますが、原因を正しく理解し、適切なケアや調整を行えば、安心して食事や会話を楽しむことができます。
もし痛みが長引いたり、不安な症状がある場合は、自己判断せず専門の歯科医院に相談することが最も安全で確実です。
適切に受診することで、あなたに合った入れ歯の調整やアドバイスを受けることができ、快適な入れ歯生活を取り戻す第一歩となります。

